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学習法

2016年8月11日 (木)

橋本努『学問の技法』

点検読書214

ちくま新書(2013年1月10日)刊


学習法


著者の修行時代から考えてきた学問というより勉強の取り組み方を紹介。


三部構成

1:知的生活の準備(第1章:モチベーション、第2章:肉体改造、第3章:心構え)

2:インプットの技術(第4章:情報収集、第5章:読書)

3:アウトプットの技術(第6・7章:議論の仕方、第8章:レポート、第9章:論文)

コメント
 良書です。冒頭の「あしたのために」という心構えがあります。ここが本書のメッセージのキモとなっていて、そこだけ読むでも本書を読む価値がある。つまり、気になる作家や思想家の作品を手元において、何度も読み、著者と対話する。その生活こそが知的生活への第一歩となる、ということです。
 しかし、著者の勉強法は、こうした一冊を繰り返し読むだけではありません。まずそうした本で出会うためにも、多読・速読しなければならない、と言います。著者自身は、大学時代の恩師に、一日一冊新書を読めを勧められて、実践していたようなのです。著者の専門からは、考えれないくらいの様々な新書等の教養・自己啓発のような本の紹介がいくつもあるのを見ると驚きますが、実際に上記の読書を続けていたのでしょう。そして、重要なのは、読みっぱなしにせずに、感想を書いておく、ということになります。
 私なりに、この著者の考えを実践する準備としては、常に本は三冊手元に置くべし。一冊は、今日中に読んでしまう本、二冊目は座右の書、三冊目は娯楽で読みたいもの、といったもので、最初の一冊の感想を書きつけて、もう一度読むべきかどうか、確認する必要があるということでしょう。
 本書において、ユニークなところは、読書の技法だけではなく、議論の仕方等にも目をつけているとこでしょう。感情的な質問をされた時には、「生理的な抑揚を抑えて発言してもらわないと理性的な回答ができません」といった切り返しなど、実際にそのまま言うかどうかは別にして、心構えとしては使えます。
 また、体力という問題にも目を向け、哲学書の一節を読んでそれを考えながら散歩しようとか、一流大学と二~三流大学の学生の違いは、腹筋と背筋の強さに差があって、長く座っていられないからだ、との喝破はすさまじい。単純な私など、本書を読んでから、毎日、暇さえあれば、フロントブリッジとジャックナイフの姿勢で一分静止と、腕立て伏せを行なうようになりました。
 それはともかくとして、知的生活を送ろうと思われる方には、本書を強くおすすめしたいと思います。

評価 ☆☆☆

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2016年8月 7日 (日)

野口悠紀雄『「超」勉強法・実践編』

点検読書213

講談社文庫(2000年12月15日)刊。
原著は講談社(1997年1月)。


学習法


学歴社会から勉強社会へと移行するにあたって、効率的な勉強をする方法論が必要である。その中でも最も大事なのは、英語と日本語作文である。本書は、英会話、英文・日本文の書き方の成果の上がる訓練法を述べる。


四部構成

1:本書のねらいと構成(第一章)

2:英語の勉強法(第二章)

3:日本語作文の勉強法(第三章)

4:パソコンの利用法(第四章)

コメント
 野口悠紀雄氏といえば、現在においては反リフレ・構造改革派の経済論の論客として知られています。また、戦後の政府統制の強い経済システムは戦時体制下に創られたものであるという、いわゆる「1940年体制論」の主張者としても知られています。しかし、私にとっては、やはり勉強法の人なのです。
 大学に入りたての時、市の図書館でブラブラと立ち読みをしていた時に、著者の『超勉強法』をパラパラとめくり、外国語の勉強は20回読んで丸暗記すれば良い、という箇所を読んで、そんな簡単なことでいいのか、と半信半疑で第二外国語の中国語で試してみました。
 するとたしかに成果があったのでした。試験範囲の20ページ程度をまずとにかく音読する。その後、確認のために本文、四声を含む発音、訳を書き出します。できたんですね。これが。ほとんど過たず、スラスラと書き出すことができたのでした。そうなると試験は90点以上はかたいです。2コマとも「優」を頂きましたし、味をしめて英語でも実践してみたら、こちらも成績が上がりました。

 

著者の偉大さに感服した私は主著の『1940年体制論』も手にしたこともあったのですが、こちらは退屈で途中で読むのをやめてしまい、その後、行方知れずになってしまいました。ですから、彼の経済論に関しての影響は一切受けていません。
 しかし、この方法というのは、私のようにとにかく言われた通りやってみるという素直で従順な性格が必要となります。この方法を家庭教師先で教えてみたのですが、実際にやってくれた生徒は1人もいませんでした。すごく結果に結びつく、良い勉強法だと思うんですけどね。

 さて、このように著者にはお世話になっておきながらも他の著書がいまいちであったため、「実践編」が出ているなど、知りませんでした。先日、古書店で見つけて購入した次第です。
 本書は、英語、日本語、パソコンについての実践法が書かれているわけですが、文庫版で15年も前の作品ですから、パソコンの環境はあまり役に立たないと思います。本書に書かれている驚きが、かなりふつうの事となってしまっているのです。
 しかし、英会話と英作文、日本語作文の作成法については古びていないのではないか。そのように思います。

 英会話については、話すことを訓練するのではなく、聴くことに専念しろ、といいます。英語のラジオを録音して、通勤電車内で聴き取り、心の中で反芻しなさい、ということです。たしかに私は、英語を読むことは何とかできるのですが、会話となると何を言って良いのか、分からなくなってしまいます。考えてみれば、私は学生時代以来、リスニングが不得意で、そのおかげで点数を下げていたという経験を持っています。やはり話す以前の問題として聴き取れていないのです。聴けていないから、ロールモデルがない、だから話せない、ということになります。
 リスニングだけで、その意味が分からなくていいのか、と思ってしまいますが、まずは慣れること、そして真似することになるのだと思います。聴いて真似するといえば、歌なんかがそれに当たりますが、日本語でも外国語でも聞いていると意味なんて深く考えないで、口ずさんでみたりしますよね。そういうことだと思います。
 本書ではラジオの録音と述べていますが、現在ではポッドキャストという便利なものがありますから、早速、ESLという第二外国語として英語を学習する人向けのもの(参照)とNHKの英語ニュースのもの(参照)をWALKMAN(スマホではない)に入れて実践しはじめました。成果がみられるのはいつのことでしょうか。
 英作文の方は、新聞の日本語社説を英語に書き直す練習をしろ、と述べております。たしかに最近はインターネット上に両方見つけることができるので、便利かと思います。私は、NHKニュースとNHK WORLDとを対照すれば良いかな、と思っております。

 最後の日本語作文については、毎日150字程度の「今日の記録」を書け、と述べています。著者によれば、150字というのは文章の基本で、まずその感覚を磨かなければならないというようです。書き方のポイントとしては、自分のために書くのではなく、読者を想定して客観的に書くことだそうです。ここで重要なのは、150字という制約があることで、何度も読み返し、文章を読み返し、足したり削ったりとする作業ができるということでしょう。こうした推敲の作業が文章力を磨くという意味で文字数に制約があるのかと思います。
 また、長い文章を書く際には、先の基本単位である150字の文章をいくつか書き、それを頭に入れつつ、全体の構成を考えるという方法を述べています。この点もなるほどと思わせる内容です。

 本書で語られる「勉強法」は、これ等に尽きるものではありませんが、まずやってみないことには、どのような効果があるか、分かりません。そんなわけで、これらをしばらくやってみることにします。

評価 ☆☆

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2016年4月17日 (日)

上田浩二『ドイツ語 はじめの一歩』

点検読書173

ちくま新書(1995年)刊。


学習法――ドイツ語


ドイツ語を学ぶとどのような世界が開かれるか。本書は、ドイツ語の基本的な発音や文法なども紹介しているものの、ドイツ語が話される世界、書かれる世界、国際的な地位や話される地域を紹介し、学習の手引であるとともに、ドイツ語の世界への手引ともなっている。


三部構成

1:ドイツ語を学ぶことで開かれる世界(第1章・第2章)。

2:ドイツ語の発音・基本文法(第3章)。

3:ドイツ語の学び方(第4章)。

コメント
 私は、永久のドイツ語初心者です。かつては、集中的に勉強し、中級用の教科書は読めるようになったし、19世紀のドイツ語文献から必要な箇所を引用して、訳するぐらいはできました。しかし、まぁ、すぐ忘れてしまうのですね。語学って、使わないとすぐ錆びるのです。ですから、いつでも再びやるとなると基本の手引から始めないと、さっぱり覚えていないということになってしまいます。
 本書は、もう一度、ドイツ語への関心を呼び覚ましてくれる役割も持ってくれています。最初の二章は、ドイツ語を学ぶことで何が可能になるのかを紹介してくれます。英語に比べて、かつての栄光はないわけですが、まだまだ重要度はあります。使用言語の人口で考えれば、ドイツ語は日本語よりも少ない程度ですが、社会科学や自然科学といった学問的な論文における使用言語としては上位に入ります。学んでおいて価値はあるのです。
 また、本書の最終章ではドイツ語の学び方が書かれていますが、この部分は、他の言語を学ぶ際にも有用なヒントを与えてくれます。文法は大体でいい、基礎単語を覚えて派生させる、文を読む時は文の構造を把握して読む必要のある部分とそうでない部分を区別して読む、辞書の引き方等々は納得させられます。
 本書は、もう二十年も前の本であり、情報はかなり古いので他にいいものもあるでしょう。しかし、文法のあたりもよくまとまっていて、ドイツ語の大体を把握するには、有用な本なのではないか、と思います。

評価 ☆☆

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2015年12月27日 (日)

堺利彦『文章速達法』(講談社学術文庫、1982)

点検読書81

原著は、1915年6月、実業之世界社より出版。


学習法――文章論


文章は誰にでも書ける。しかし重要なことは、心の中の真実を大胆に、読者を想定してわかりやすく書くことが必要であり、文章上達に卒業はない。


本書は三部構成。
第一部(第一章)は、文章を書く際の心得である。他人の言葉を借りたり、背伸びした修辞を使うのではなく、自分の言葉で書くこと。真実書きたいことがなければ書く必要がないこと。書く前に、腹案として書きたいことを頭で整序してから書くこと。それが人に読んでもらうというわかりやすさにつながる。また、書いたものは必ず、一度は読むこと。
第二部(第二~五章)は、文法・文体・用語など文章の基本構造の解説。しかし、これらにあまりこだわったり、こったりする必要はない。
第三部(第六~十章)は、手紙・記事・論文・小説の書き方と文例の紹介。

考えのまとめ方(137~138頁)
・順序・関係など考えず、思いついたことを書き出す。
・切れ切れの材料を類別する。それぞれに番号をふる。
・一番目と関係ありそうなものに「1」と付してみる。二番目以下も同じ。
・同じ番号のものをまとめて書いて、同項目内の順序・関係・他のまとまり間の順序・関係を考えてみる。継ぎ目・邪魔なものなどを考えて、筋道を立てる。


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2015年12月18日 (金)

苅谷剛彦『知的複眼思考法』(講談社+α文庫、2002)

点検読書74

①学習法

②「常識」や「ステレオタイプ」なものの見方・考え方によらず、それらを疑い、自分なりの論点を見出していく思考技術の解説書。

③「常識」に縛られたものの見方を脱する考え方としての知的複眼思考の概要、創造的・批判的読書の方法、自分の考え方だけでなく、様々な主張を想定して書くという思考実験法、「なぜ」という問いかけから始める思考方法、物事の多面性に注目して考える思考法のすすめ。

積極的読書の方法としての書き込み例(84~86頁)

段落ごとのフレーズを入れて一冊の本と関わってみる時の例。
・「なるほど」 ・「ここは鋭い」 ・「納得がいかない」 ・「どこか無理がある」 ・「その意見に賛成だ」 ・「その意見に反対。自分の考えとは違うな」 ・「著者の意見は不明確だ」 ・「同じような例を知っている」 ・「自分の身の回りの例だとどんなことか」  ・「例外はないか」 ・「見逃されている事例や例がないか」 ・「これは他の人にも伝えたいエピソードやデータだ」 ・「もっとこういう資料が使われていれば、議論の説得力が増すのに」 ・「なぜ、こんなことが言えるのか」 ・「自分ならこういう言葉を使って表現するな」 ・「この表現は難しすぎる」


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2015年12月14日 (月)

小川仁志『自分のアタマで「深く考える」技術』(PHP文庫、2014)

点検読書70

①学習法

②情報を広く浅く受け取り発信する媒体となるのではなく、本質を捉え、多角的に見て考える技術を意識すれば、あらゆることの成果が上がる。

③物事の前後の位置づけを考える、別の視角から考え直してみる、勘定・感覚を惑わせる種族のイドラ、自分に都合の良いように考える洞窟のイドラ、人の話を鵜呑みにする市場のイドラ、権威ある人の人のう経理をする劇場のイドラといった先入観に注意して、物事の本質をつかむように努力すること、物事に自分で新しいものを何か付け加える考え方をしてみる、思考の限界が来た時の対処法。

2015年11月24日 (火)

松原健二『1日20分!英会話速習法』(講談社現代新書、2002)

点検読書50

①学習法――英会話

②自分の生活に必要な英語を一日一つ覚えれば、初めての人でも三ヶ月で英会話ができる。


1.日本語の言い方をそのまま英語で言おうとしない。
2.中級以上の英語が使えるようになってから文法を勉強する。
3.英単語を頭につめ込まない。
4.できるだけ正確に発音できるよう練習する。
5.発音はカタカナで書いて構わない。
6.get, give, do, make, have, takeなどeasey wardを使って例文をつくる。
7.自分が言いやすく使いやすい熟語を覚える。
8.S・V・Oだけをとりあえず使ってみる。
9.日常生活で使う英文だけを覚えようとする。
10.単語ではなく、一文で覚えるようにする。
11.単語カードに英文と日本文を書き、どちらを見てもスラスラ発音できるようにする。一日一文づつ覚え、必ず復習する。

実践してみるかなぁ・・・。


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