ブログランキング

Amazonサーチ

無料ブログはココログ

芸能・アイドル

2016年5月 1日 (日)

『GOGO DEMPA』

 4月27日発売のでんぱ組.incの新譜『GOGO DEMPA』を購入しました。
 通算4枚目で、現在の体制になってからは3枚目のアルバムということになるのかしらん。私が熱心に聴いているのは2枚目の『WORLD WIDE DEMPA』からなのですが、今回も様々な楽曲があり、楽しませていただきました。
 印象としては、2枚目の「W.W.D」や3枚目の「Dear☆Stageへようこそ」のような他と差別化するような「でんぱ組.inc」ならではの曲はなくなったように思えますが、一枚のアルバムで春、夏、秋、冬を体験できるようなつくりになっている上に、でんぱなポップチューンあり、Perfumeばりのエレクトロ・ポップあり、スイング・ジャズあり、アイドル的バラードあり、と全体のバランスは良いのではないかな、とは思えました。
 今作で発表された新曲の多くはゆったりとしたメディアムチューンが多いようで、既発表曲の「破! to the Future」や「ファンファーレは僕らのために」、「おつかれサマー」、「永久ゾンビーナ」がでんぱ組らしいアッパーチューンでしたので、ちょうどいいのかもしれません。
 新曲の中で出色なのは、9曲目の「アンサンブルは手のひらに」で、スイングジャズ風の曲で本人たちが「たまにはいいでしょ」と歌っているように、でんぱ組にしては初めての試みのように思いますが、良い曲です。作詞作曲は、車谷浩司さんで、これ誰だよ、と思ったら、かつてAIRとして活動していた人なのね。
 そういえば、でんぱ組でオリコンランキング最上位を占めた「あした地球がこなごなになっても」も出だしのところが、AIRの「LAST DANCE」に似ているな、と思っていたんです。だから、でんぱ組の楽曲を決めている人(社長?)は、多分、AIRとか好きなんだろうな、と想像していたのですが、まさにAIRが入ってきました。これに参りましたね。


 しかし、不満もあります。やはり今作の核となる曲は、「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」だと思うのです。

 つまり、玉屋2060%さんの曲なのですが、今回もバンジョーとか入ったカントリー風の陽気で楽しい気分にさせるのに、楽曲が終る頃になると、なぜか泣けてくる素晴らしい曲です。その玉屋さんの楽曲が本作では1曲なんですね。しかも、ラストナンバーではない。玉屋さん作曲の2枚目の「でんでんぱっしょん」、3枚目の「サクラあっぱれーしょん」と、私がでんぱ組を聴くきっかけになった名曲がラストに来るというのがアルバムとして締まっていたように思うのですが、今回は「あした地球が~」になっております。正直、この曲は、うーん、どうなんだろう、と少々困惑した曲なので、こういうのが売れるのはわかるけど、こういうので売るのはどうなのかな、と保守的なファンとしては思ってしまいました。
 

 まぁ、最大のヒットシングルが最後というこれまでの慣行とか、今作は春夏秋冬を表しているから、春の曲を最後に持ってくる訳にはいかない、という事情はあるのだと思いますが、それにしてももう一曲は玉屋曲が欲しかったものです。楽しいのだけど、物悲しい、終わりにかけて何も泣きの要素がないにもかかわらず、泣けてくる、みんなで帰る下校時間のような、夕暮れの公園のような、青春時代のような、そういった終わりのある輝きを切り取った玉屋サウンドをもっと聴きたいんですよね、でんぱ組.incの歌声で。
 その辺が少し残念だったので、次のシングルは玉屋さんでお願い致します!

よろしければクリックお願いします。


人気ブログランキングへ

2016年4月23日 (土)

プリンス、死去

 プリンスが、4月21日に亡くなったそうです。

 つい先日、西寺郷太『プリンス論』について、当ブログで紹介したばかりでした(参照)。
 西寺さんの本を読んであらためてプリンスを聴きたくなり、ブック・オフの低価格コーナーとかで、買い集めていたのですが、何だったのかな、虫の知らせだったのかな。

 先のエントリーで書いた通り、私にとってのプリンスは『ザ・ヒッツ』からであり、そしてその直後の「元プリンス」時代がリアルタイムで聴いていた時期です。いってみれば、プリンスがもっともファンの期待に答えられず、また不遇な時代であったともいえます。しかも、離れたのが、『レインボウ・チルドレン』で、そして次の『ミュージコロジー』で再評価されたというのですから、なおさらダメな時期のファンだといえます。

 しかしです。ほとんど洋楽を聴いていなかった私にとっては、プリンスこそが洋楽そのものだったのです。『COME』の「Loose」は私にとってのダンスロックの体験でしたし、「Orgasm」という女性のあえぎ声とギターで構成された曲は衝撃でした。私が、プリンスを聴くようになった時期は、トレンドがヒップホップの時代に入っており、プリンスが無理してラップを歌っていた時期に当たります。しかし、私はその前史を知りませんから、プリンスはラップをする人という印象でした。そのため、「POPE」はものすごくカッコイイ楽曲に聞こえたし、シングルCDで買ってしまった「My Name is Prince」も今でもフェバリットソングの一つです。
 シングルCDで思い出しましたが、プリンスのシングルの凄さは、収録されている曲のリミックスの多さにあります。先の「My Name is Prince」も表題曲、「Sexy M. F.」が各2曲ずつリミックス曲が収録されていて、たいへんお得でした。
 その上、例えば、「Most Beautiful Girl In the World」という久々のヒット曲があったのですが、そのシングルCDがすごいのです。『Beautiful Experience』というミニアルバム形式なのですが、一曲を10バージョンにして収録されていたのです。しかも、この大ヒット曲、正直、私にはスゲエダセェ曲にしか聞こえなかったんですね。後でこれが大ヒットと聞いて、アメリカって変な国だな、と思ったのです。しかし、そのリミックスバージョンは何れもカッコ良く、Trac1の「Beautiful」は、原曲のゴージャスなバラードといった雰囲気はなく、ラップ調のダンスミュージックになっていたんです。これがとにかくカッコ良かった。
 私にとってのプリンスは、こうしたダンスミュージックの人だったのです。そうなると、もともとのプリンス、ファンクであったり、バラードの人というようになると、どうもいただけない。『ゴールド・エクスペリエンス』は、「プッシー・コントロール」というとんでもなく卑猥な題名の曲なんかが好きだったので良いのですが、大作『イマンシペイション』ともなると、どうも良さがわからない。かえって、最大の駄作『カオス&ディスオーダー』の表題曲の雑な壊れっぷりの方が好みだったりしました。それで、『レインボウ・チルドレン』となるとキラーチューンがなくなるんですね。どれもライブで聴いたら、その演奏を楽しめるんだろうけど、CDで聴く分には良い曲よりも気分を盛り上げてくれる曲が欲しいのです。そうして、プリンスから離れてしまったのでした。

 だから十数年、プリンスから離れていて、西寺さんの『プリンス論』を読み、再び聴くのが楽しみになっていた矢先のこの訃報でした。新作には、EDMなんかを取り入れていて、賛否両論らしいのですが、私には案外楽しめるかもしれません。
 西寺さんは、著書の中で、プリンスを知らない人は幸せだ、これからプリンスの作品を知ることができるのだから、という趣旨のことを述べておりました。そうすると、私も幸せかもしれない。かつての一時期のみプリンスのファンだったということは、その時期以外の膨大な楽曲をこれから楽しむことができるのだから。
 ご冥福をお祈りします。


人気ブログランキングへ

2015年11月10日 (火)

春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書、2014)

点検読書37

①評論――芸能

②かつて時代劇は、最先端の表現を志向しつつ、生と死や、政治の酷薄さ、家族の問題など現代劇で行なうと問題が起きそうな題材を「ファンタジー」として映像化することで、現代と真向から組み合っていた現在進行形のエンターテイメントだった。しかし、マンネリ化という甘えや、高齢者向けという固定観念から主人公の老齢化を促し、製作者側の間違った若者(女性)観によって演技力不足のアイドル俳優を使わざるを得ず、内容が「つまらなくなった」ので衰退した。

③景気低迷によるスポンサーの撤退、高齢者向けのマンネリで良いという甘え、声だけ大きい時代考証好き視聴者へのおもねりと制約、様式美がありつつ自然な演技ができる役者の不在、監督の不在、説明の多いセリフ(脚本家の問題)、リアリズムがなくなりファミリー向けで味をしめて自滅した大河ドラマ

最近のトラックバック

2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31