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映画・テレビ

2017年1月 2日 (月)

うろおぼえ、2016年紅白歌合戦・雑感

 昨年に引き続き、うろおぼえの紅白歌合戦の全曲の雑感です(昨年はこちら)。

 昨年も書きましたが、私はほとんど歌番組を見ませんから、新曲の場合は初見ですし、紅白でしか見ない芸能人がどんな人々なのかも知りません。だからこそ、そうした流行りものを見られるという点で紅白歌合戦は重宝してますし、毎年見ることにしております。

 では、全曲見ていきましょう。

1.関ジャニ∞(5)「ズッコケ男道」

 一曲目に相応しい盛り上げる感じの歌でしたね。でも、一瞬、副音声席の西川貴教さんが映ったので、副音声にチェンジ。相変わらず、西川アニキ、大声で歌っていたのですが、この曲に関しては、良いところで「タイミング~」とブラビをぶっこんできたので、そこにすべてを奪われてしまいました。

2.PUFFY(初)「PUFFY 20周年紅白スペシャル」

 私のように古い人間にとっては懐かしい限りなのですが、副音声にしっぱなしだったので、バナナマンの「西川さん、PUFFYの二人だとどっちが好き?」、西川「どっちかといえば、吉村さんだよ!」が面白すぎて、あまり曲に集中できませんでした。

3.AAA(7)「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」

 このグループこそ、私にとって紅白でしか見られない謎な存在です。歌番組は、ほとんど見ないものの全く見ないわけでもないので、一度ぐらい見ても良かろうなのに、不思議と紅白でしか見ないのです。でも、紅白に7回も出てるんだから、売れてるんでしょうね。曲に関しては、特に印象がないです。

4.E-girls(4)「DANCE WITH ME NOW!」

 去年と同じで、金髪の子がいるグループね、と思っていたら、思いの外、この曲では金髪の子が後ろの方で歌っていたのですが、そんなふうに思っていたら、いつの間にか終わってました。

5.欅坂46(初)「サイレントマジョリティー」

 同じ服着て、同じような表情で~という歌を同じ服着て同じ表情で歌うというところが、きっと新しいのでしょう。かつてだったらこういう歌を歌う人は、そうした風潮に反逆してTシャツ・ジーパンだもんね。でも、今なんか随分と多様化していて、ブームがほんとにブームになってないんじゃないの?とか思ってしまいますし、シングルCDが数百万枚売れるのが当たり前で、ルーズソックスとかアムラーがほんとに目の前にいた時代に生きていた私としては時代錯誤なダサい歌とか思ってしまうのですが、若者の心をとらえて人気だというなら、いつでもみんな自由になりたいのでしょう。うむ、若者たちよ、大人は良いぞ。学生くらべれば、ずっと自由だし。しかし、吉井和哉さんがファンだというのは、意外な感じだけど、感覚が若いのでしょう。

6.三山ひろし(2)「四万十川」

 演歌のパートって視聴者を二分するんですよね。演歌を聴きたい人と今のうちにトイレに行こうかなって言う人。後者対策としては、歌手の周りの賑やかしをうまくやるとそこに目がいっていつの間にか終わっているので逃げる視聴者をテレビの前に釘付けにさせておけます。これは成功例。けん玉、誰か失敗しねぇかな、とか思って見てしまいましたもの。いや、もちろん、見事なけん玉パフォーマンスに感心しましたが。

7.山内惠介(2)「流転の波止場」

 「演歌界の貴公子」らしいのですが、バナナマン演出の王子感は出てたのだろうか。歌詞の波止場が北海道と九州の地域があてられてましたが、地方巡業する時は、地名を変えてアレンジするんだろうな~とか思ってみたり。

8.miwa(4)「結―ゆい―」

 miwaさんの真後ろで歌う合唱部の女子中学生二人がメガネっ娘だな~とか思っていたら、終わってました。

9.Sexy Zone(4)「よびすて」

 どうもこのグループ、二年前の不仲や3人体制以降などのイメージがあって、前の三人が怖くてまともに見ることができません。

10.天童よしみ(21)「あんたの花道」

 本田望結ちゃんがかわいいなぁと思って見ていたら、他の天童さん・本田さんと大勢のダンサーたちの間に何かテレビ向きの女の子二人がいたけど、特に字幕紹介ないなぁ、と思ってたら、最後にこの二人はAKBの人なんだとアナウンスされてました。これは、ずいぶん扱いが酷いのではないだろうか。

11.SEKAI NO OWARI(3)「Hey H0 From RPG」

 どうもこのグループとゲスの極み乙女さんを混同してしまって、ゲスなのに紅白出られるんだなぁと思っていたら、こちらのボーカルは子持ちのモデルとの交際を『週刊文春』誌上でさわやかに認めて株を上げたほうじゃないか、と勘違いの不明を心のなかで詫ました。でも、新曲はいまいちパンチがないですね。

12.市川由紀乃(初)「心かさねて」

 初出場ということもあって賑やかしなく、独りで歌ってましたね。しかし、ちょっとアップの画が多すぎなのではなかろうか。実力はありそうなので、その枠を守って欲しいところです。

13.三代目J Soul Brothers(5)「Welcome to TOKYO」

 Daft Punkみたいな人たちが踊っていて綺麗でしたね。でも「R.Y.U.S.E.I.」しか知らないんですよね。というか、きっとあれが代表曲なんでしょう。新曲は、それほどの印象が残らないような。

14.香西かおり(19)「すき」

 かなり強引な『真田丸』コラボでした。どういうつながりなのか、さっぱり分からんです。香西さんが草刈正雄さんのファンであるというのも取ってつけたような。共演した橋本マナミさんの踊りも何だかなぁと思えましたけど、NHKであれだけ盛ったおムネを拝見できたのは眼福でした。そういえば、橋本マナミさんには、たいして興味がなかったのですが、『真田丸』の細川ガラシャ役では、薄幸そうですが高貴な美女をうまく演じておりまして、こんなきれいな人だったんだなぁと感心してました。

15.椎名林檎(4)「青春の瞬き」

 以前、五輪特集で椎名林檎さんが自分ができることがあれば手伝いたい旨を発言していて、林檎ちゃんがやれば良いものができるのではないか、と思っていたら、リオ五輪の閉会式で本当に彼女が参加して、しかも予想以上に素晴らしい出来の作品を見せていただきました。今回の紅白も五輪を意識した東京都庁での演出でしたが、いやすごかった。林檎ちゃんも勿論ですが、周囲のエキストラっぽい人たちは、エキストラなのかプロの方々なのか。あの寒さでクシャミ一つしないのは大したものだ。

16.福田こうへい(3)「東京五輪音頭」

 これはカバーですね。ド迫力歌唱で再現ということで、たしかにそうなのですが、周りの賑やかしが目立ちすぎて、あまり印象に残りませんでした。一番印象に残ったのは、福田こうへいさんは、若手みたいだけど、ド派手メイクが気になって、実は60歳ぐらいの人なのかな、と思ったら、実年齢は40歳なんですね。あの眉毛メイクは如何なものか。

17.絢香(8)「三日月」

 デビュー10周年で8回出場って、結構すごいですよね。病気療養中以外は全て出ているということですよね。そう考えるとえらい人気歌手のようですが、歌っている曲のレパートリーはいくつもあるんだろうか。でも、彼女ぐらいの歌唱力があると、背景なしの独唱が可能ですね。

18.郷ひろみ(29)「言えないよ」

 絢香さんにも驚きましたが、この人も29回も出てるんですね。「億千万」と「言えないよ」と「ゴールドフィンガー」をローテーションで歌っている印象があったので、たまに出ている人かと思ってました。ちょっとボンヤリしていて歌い始めを見てなかったので、一緒に踊っている人が誰なのか知らずに、バレエの有名な人なのかなぁとか思っていたら、土屋太鳳さんだったんですね。この子は、ここ最近の朝ドラの中の不作の主演女優だったので不憫ですよね。しかも共演者に不祥事があったから、再放送すらも絶望的。頑張って欲しいものです。

19.V6(2)「Smile! メドレー」

 「WAになっておどろう」が売れてしまったので、V6といえば、こういうピースフルな感じの曲になってしまいましたが、私としてはデビュー当時のユーロビートな感じが好きだったんですよね。しかし、長野くん、白石美帆と結婚とは驚きました。

20.水森かおり(14)「越後水原」

 小林幸子のゴタゴタ騒動以来の衣装がすごいのポストを引き受けたかたちの水森さんですが、水森さんが高く上昇してスカートが長くなるという演出が続くとマンネリ感があります。かつてのサイドに面妖な踊りを見せてくれるダンサーを返してほしい。

21.いきものがかり(9)「SAKURA」

 いきものがかりさんレベルとなると新曲を歌って欲しいものですが、デビュー曲なんですね。でもデビュー10周年という区切りだからなんですかね。

22.ゆず(7)「見上げてごらん夜の星を」

 ゆずもあるのかどうか知りませんけど、新曲で良いように思うんですけどね。元曲をよく知らないので、追加部分がどんなものかよく分かりませんでした。歌詞の追加といえば、ゆずの北川さんがでんぱ組incの「おつかれサマー」のサビ部分を担当してましたが、実はその他の前山田健一さんの担当部分の方が良かったような。

企画 紅白 HALFTIME SHOW 渡辺直美・ピコ太郎

 渡辺直美さんの方は大谷翔平さんがかわいかったですね。野球以外に興味のない男にひどい洗礼でした。ピコ太郎さんの方は、初見何が面白いのかわからなかったのですが、繰り返し見せられると、今年後半期の勢いのあった人なんだなぁと楽しませてもらえました。

23.RADWIMPS(初)「前前前世」

 私、このバンドでは「おしゃかさま」が好きでした。それ以外は、何だかよく分からなかったので、特に聴いてはこなかったのですが、こんなサビを合唱できるようなキャッチーな曲を作っていたんですね。それにしてもやはり音楽は生物ですから、懐メロよりもその時に聴きたい曲のほうが楽しく感じますね。しかも、結構、尺も長めで優遇されてましたな。
 バックの映像が『君の名は』でしたが、私は見ていません。しかし、監督の新海誠さんがかつて日本ファルコムに在籍していて、『イースⅡ』のリメイク版のOPを担当していたと聞いて、久しぶりに『イース』をやりたくなりました。

24.乃木坂46(2)「サヨナラの意味」

 タイトル通り、卒業される橋本奈々未さん仕様になってましたね。本人も巷間言われているほどの美談ではないと否定されていますが、私も含めてそれほど彼女に関心のない一般の人々にとっては、そうした美談を「実話」として消費したい気分です。楽曲は、昨年のものと同様に可もなく不可もないまとまった曲でしたね。

25.福山雅治(9)「2016スペシャルメドレー」

 結婚後、ファン離れが急速でファンクラブが縮小していると聞きましたが、ライブ会場を見るとまだまだ人気は衰えないのだな、と感心しました。でも、私は「Hello」が聴きたいです。

26.島津亜矢(3)「川の流れのように」

 昨年、その歌詞の内容に衝撃を受けた歌手の一人でしたが、今年はオリジナル曲ではなく、カバーで残念だなぁと思っていたのです。しかし、この人の歌唱力の凄さを感じさせてくれるのは、この曲だったのかもしれません。美空ひばりの原曲を全く感じさせずに、完全に自分のものとしていました。演歌やカバーは賑やかしが必要になるのが紅白の定番でしたが、製作者側も今回の島津さんにはそんなものは必要ないと判断したんでしょうな。素晴らしかったです。

27.RADIO FISH(初)「PERFECT HUMAN」

 ピコ太郎さんも良いんだけどさ、初見で笑えたのって、やっぱりこっちでしたよね。うむ、今年の紅白なのだから、その年に流行したものを見るのは楽しいことです。まぁ、来年見たいかというと見なくても良いやという感じですが。しかし、この人たちが出場したから、ゴールデンボンバーが落選したのでしょうね。

28.西野カナ(7)「Dear Bride」

 昨年は、やっと会えて、婚約したのですが、一年越しで結婚式に至ったのですね。来年は新婚で、再来年はすれ違いで、次の年は危機、次が倦怠期、次は老後で、最後は鉄拳さんの「振り子」みたいになるのでしょうか。

29.桐谷健太(初)「海の声」

 このCMソングをCD化すると聞いた時には、こんなの買いたいもの好きがいるんですな、と思っていたら、いつの間にか桐谷さんが音楽番組にも出だして、先日、美容院で、「あの歌、今年のカラオケで一番歌われたんですって」とか聞いて、マジかよ、と思わず口に出たんですが、そんなに人気の曲だったんだなぁ。『龍馬伝』の池内蔵太がこんなに化けるものなんですね。

30.AI(2)「みんながみんな英雄」

 今情報見たら、この曲も「海の声」と同じでAUのCM曲で、さらに歌詞も「海の声」と同じ篠原誠さんなんですね。はからずもAU対決だったのか。篠原さんは電通の人とのことで、まだまだ電通の力はあなどれないのですな。まぁ、その分、一生懸命働いてるんでしょう。昨年は、そうした中に悲劇があったのですが。それはともかく、AIさんの「みんなのオッカサン」的な雰囲気に、これでゴッド姉ちゃんこと和田アキ子さんは紅白に必要なくなったのかな、とも思えました。

31.AKB48(9)「夢の紅白選抜SPメドレー」

 AKBさんも9回も出てるのか。経済学者の田中秀臣さんによるとアイドル需要は不景気になると上昇するとのことでしたが、まさにリーマンショックの翌年である2009年からAKBさんは紅白に出ているんですな。
 それはそうと今回の総選挙は、個人による複数投票が極めて難しいということで、真の人気投票に近いとのことでしたが、山本彩さんで良かったですね。生え抜きの前田敦子さん、アイドル的カリスマ性のあった大島優子さんという全盛期の時代から、正統派の渡辺麻友さんと金の力の指原莉乃さんの長期低落傾向のAKBにおいて歌唱力のある実力派の山本さん中心の時代が来れば、アイドル不況時代にも生き残れるかもしれません。
 それと、大家志津香さんとか市川美織さんとか名前は聞くけど、総選挙の順位はいまいちという人たちは、それなりにファン人気があったんですね。

32.五木ひろし(46)「九頭竜川」

 これはもうかわいそうですよ。AKB総選挙の余韻がある中、しかも彼女たちを賑やかしに歌わせるなんて、拷問もいいところ。そこまで五木さんはお茶の間人気がないと思われているんだろうか。

33.KinKi Kids(初)「硝子の少年」

 出だしの踊りから、光一さんのジャニーズばりのキレのあるダンスに比べて、剛さんの自己流のダンスを見せられて、この二人中が悪いんだろうな、と想像されて、かつての「硝子の少年」を聞いた時の感動が薄れてしまった。

34.Perfume(9)「FLASH」

 9回目の出場となると、PerfumeとAKBって同じ頃に世の中で認知されたってことでしょうね。こちらはもう完全にアイドルじゃなくなりました。そして歌というよりも映像美。歌の方は年々印象が薄くなっていきます。私の中では、ワクワクしたのは「レーザービーム」までかな。

35.星野源(2)「恋」

 これも今年を代表する曲でしょう。ネットではピコ太郎、映画ではRADWIMPS、そしてテレビでは星野源ということで、もっとも大衆的に受け入れられたのは、この曲でしょう。私自身は、最終回直前の総集編と最終回しか『逃げ恥』を見ていなかったので、流行に乗り遅れた気がしますが、それでも十分楽しめました。でもまぁ、最後に無理やりやらされていた新垣結衣さんのぎこちない恋ダンスの可愛さを見ると、この女優さんのダンスが人気の秘密だったんだな、と改めて思いましたし、本家があれぐらいのうろ覚えなのですから、普通のファンが適当に踊ってもニワカと思われない救済感も与えてくれました。また、あえて二人で踊らせなかったのが、あざとくなくてよかったように思います。

36.大竹しのぶ(初)「愛の賛歌」

 メイクが夏木マリかと思った。

37.坂本冬美(28)「夜桜お七」

 ダンサーの人を見て思ったのですが、この曲って、ずいぶんと激しいビートを刻んでるんですな。歌の方は、実力通りという感じですが、次の演歌のヒット曲が欲しいですよね。藤あや子さんが落選した今年の紅白を見て、冬美さんには出続けてほしいんだけど、マンネリローテーションは勘弁って感じですよね。

38.TOKIO(23)「宙船」

 私、長瀬智也さんって、昔は芸能界一の男前だと思っていたのですが、今の姿は昨年、優香さんと結婚した青木崇高さんが『龍馬伝』で後藤象二郎を演じていた頃みたいになっていて、少々さびしい感じを受けました。かつて紅白常連だったカリスマ女性歌手との交際が終わった頃から、何か変化があったのでしょうか。曲の方は、音響がイマイチでしたな。

39.松田聖子(20)「薔薇のように咲いて、桜のように散って」

 出だしから、これって河村隆一さんが歌ったら、しっくり来るんじゃないか、と思いました。カバーで歌ってほしいなぁ。しかし、大物アイドル歌手なのに新曲で勝負できる聖子ちゃんは偉いよな。ベテランもこうであって欲しい。

40.X JAPAN(7)「紅」

 Xは、紅白オープニングから出演していて、TOSHIさんなんかニコニコしていたし、「ゴジラを倒そうぜ!」と寸劇に参加してくれたりと、いい人たちだよなぁ。昨年は、ものまね劇場にものまね芸人として出演したTOSHIさんを拝見した時から、そのいい人感は伝わっていたんですけどね。でも、今回は少し声の調子が悪かったかな。去年の方がパフォーマンスが高かったように思います。

41.高橋真梨子(4)「ごめんね…」

 ここ最近の紅白で連続出演ですよね。何か需要があるんでしょうか。

42.THE YELLOW MONKEY(初)「JAM」

 いやね、これは圧巻でしたよ。私、イエモンが出演すると聞いて、てっきり今年リリースした「砂の塔」を歌うのかと思っていたんですよ。でも、「砂の塔」は彼らのキャリアからしたら、それほどの曲ではなく、つまらんなぁと思っていたのですが、まさかの「JAM」。しかもフルでしたよね。
 私は、「JAM」のリリース時点では、それほど関心もなく、「ニュースキャスターが嬉しそうに、「日本人はいませんでした、いませんでした」」のあたりがあざとくて嫌だなぁとか思っていて、どちらかというと「BURN」とか「球根」あたりからファンになって、『PUNCH DRUNKARD』あたりから熱心に聞いていました。そして、解散直前ぐらいに、NHKでイエモンライブの再放送を深夜にやっていたのをたまたま見たんです。その時の「JAM」で何故かボロボロと泣けてきて、すぐさまBOOKOFFへ行きました。その頃はイエモン人気に陰りを見せていた頃だったので、BOOKOFFの安売りコーナーにイエモンの旧作がたくさんあったのを横目に見ていたのですが、その放送後は私と同じように感激した人が多かったらしく、あらかた店頭から消えていったんですよね。だから、私も何日も何店舗も回って旧作をすべて買い集めました。もちろん、定価でも買いましたよ。
 今回の「JAM」は、それぐらいの衝撃をお茶の間に響かせたのではなかっただろうか。おそらく、日頃、ボカロやアニソンしか聴かないキッズたちにも、生音のロックバンドの素晴らしさと声を張り上げたり感情むき出しにせずに感情を抑えながらも聴くものを感動させる歌唱法があるのだ、と気づかせてくれたのではないだろうか。
 ベテランが旧作をローテーションで歌うことは残念な気がします。しかし、イエモンは「初」ですもの。『ミュージックステーション』に初出演したのもこの曲だったし、これがテレビ的な最高傑作ですよ。本当に良いものを見せてもらいました。

43.氷川きよし(17)「白雲の城」

 もはや見栄えと歌唱で見させてくれる男性演歌歌手は、氷川きよし一人になったのかもしれません。しかも、歌のテーマが「城」。出て来る登場人物も「若武者」一人。氷川さんのプライベートについては週刊誌報道などで知れ渡っていますから、娘さんとの恋の歌を歌ってもらっても、「むむむ」と思ってしまうのですが、「白雲の城」はしっくりきますね。

44.宇多田ヒカル(初)「花束を君に」

 この方も初出場なんですね。私は、『とと姉ちゃん』を見ていたので馴染みのある曲ですが、朝から葬式の歌とはすごい選曲だなと思っていたのですが、年末に聴くには良いのかもしれません。今年もデイヴィッド・ボウイ、プリンス、冨田勲、森岡賢、川島道行、たかしまあきひこ、ピート・バーンズ、朝本浩文、黒沢健一、ジョージ・マイケルら偉大なポップ・ミュージックの先達たちへの鎮魂の祈りになりますから。

45.石川さゆり(39)「天城越え」

 今年は、「ゲス不倫」の年だったと思うんですよね。その意味で紅組のトリが不倫をテーマにした歌というのは、NHKの制作陣、さすが、と思ってしまうのです。これで、ベッキーさんへの禊とさせてあげて下さい。と思っていたら、LINEのCMのナレーションで元気に復活していた。

46.嵐(8)「嵐×紅白スペシャルメドレー」

 もっともメンバーの中で滑舌の悪い相葉雅紀さんが最初のソロ司会となると、毎年入れ替わりで嵐が司会を担当することになるのでしょうか。しかしまぁ、こうした大舞台の前に爆弾を落としてくる「文春砲」恐るべしで、「One Love」という曲が何ともいえない雰囲気になるのでした。トリも大トリも「文春砲」に合わせてきたということで、NHK制作陣のシャレが効いております。

 批判が殺到している紅組優勝ですが、そもそもそういうシステムなのだから、今回は仕方ないんじゃないでしょうか。今年以降に視聴者票の反映部分を増やしていくしかないでしょう。また、Brexitや百合子グリーン、トランプ現象など予想外のどんでん返しが多かった今年を象徴するドタバタであったともいえます。

 総評としては、今回もまぁ楽しめたのではないか、とそんな風に思えました。司会の有村架純さんの「はつしゅちゅじょう」というのが気になりましたが、まぁいいでしょう。それよりも、連ドラがまだ当ってないのに司会というのが、それはどうなのか、という感じがします。また、タモさんとデラックスさんの無駄遣いという演出には批判があってしかるべきでしょう。

 それでも、AKB総選挙あり、今年の代表曲が何曲も聴けた、イエモンと宇多田ヒカルの初出場ありと見どころはあったように思います。今年も楽しみにしたいと思います。

 それはそうと当ブログの読者様が今年も良い年でありますように。

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2016年6月26日 (日)

『とと姉ちゃん』第12週

 先週の『とと姉ちゃん』、「常子、花山伊佐治と出会う」です。

 先週は、出版社に勤め始めた常子が、戦後、ともに仕事をすることになる花山伊佐治と出会う。一方、常子が生活する深川の老舗材木屋・青柳商店は、統制経済により事業が厳しくなり、陸軍の傘下に入ることを余儀なくされ、滝子は廃業を決意する。身体を弱らせていた滝子は、田舎に引きこむことになるが、常子たちと再会することはなかった。

 だいたいこんな内容でした。
 気になった点は以下のとおり。

① 唐沢寿明が出てるとメジャー感あるな。

② 日米開戦を誰一人興奮しないクールな小橋家。

③ 清、でけぇ。

 まず①ですが、近年、一般的なドラマ視聴率が低い中で好調なのは、朝の連ドラぐらいなのです。20%を超えるテレビドラマとは、これぐらいなのです。そのため、朝ドラに出るというのは、新人俳優にとっては良い宣伝になります。近年のスター俳優の多くは、他で小さな仕事をしてから、朝ドラに出演して大ブレイクというキャリアを持っています。そうした意味で、朝ドラというのは、新人俳優と旬の過ぎたベテラン俳優で構成されていて、新人を育成や中堅・ベテランの再ブレイクを促すドラマというのが今までの作りでした。
 しかし、先程述べたように視聴率が20%を超えるドラマがなくなっている今、朝ドラは現在現役で主役やCMに出ているような俳優さんが出てくるようになったようです。『マッサン』では堤真一さん、『まれ』では大泉洋さん、『あさが来た』での玉木宏さんなどがそんな感じでしょうか。今回は、唐沢寿明さんがそれかな、と。唐沢寿明さんが、旬が過ぎた俳優と言うには、去年一昨年と映画や大作ドラマの主役をやっていますから、そうではないといえます。だから、何とも不思議な気分というか、朝ドラの位置づけが変わったんだな、と思ってしまうのです。
 しかし、私個人としては、唐沢さんの演技は、妙にわざとらしいというか、大げさなので、上手いかどうかはわかりかねます。でも、人気俳優なのですから、ご自身の演技というよりも、ああいうのを求められてやってるんでしょうね。
 役の花山伊佐治は、内務省で戦意高揚の標語を選んでいる人物として描かれていますので、戦後の周囲の目や本人の反省というようなお決まりなエピソードがあるんでしょうかね。
 ②ですが、一般に、盧溝橋事件から南京占領までの快進撃まで国民は喝采したものの、数年たっても解決しない支那事変に人々は疑問を持ち始めてきたのが昭和15年頃で、翌年の16年ともなると、かなりうんざりして来たのですが、日米開戦の報に接して、多くの人がスッキリした、と言われます。当時の日本人の主観では弱いと思われた中国での戦いに「弱い者いじめしてるのでは・・・」という気分から、当時の最強国たるアメリカと帝国主義国の象徴たるイギリスに戦争を仕掛けたので、「正義」の戦いをするんだ、という気分となって盛り上がったというのです。
 しかし、今作における戦争の扱いは、かなり「迷惑なもの」という雰囲気で、「暗い時代」として描かれます。統制経済によって、常子たちが下宿していた森田屋が閉店に追い込まれたり、実家の青柳商店も廃業します。当初より困ったものだ、という感じです。その点で、志が高いと思われたのは、『ごちそうさん』でした。あの作品の主人公は、普通に愛国婦人会的なノリで銃後を盛り上げていましたが、め以子が最も大切にする「食」への統制や「食」を諦めかけるほど過酷な状況を体験した帰還兵というエピソードから、戦争への反感を持たせるという見事な脚本でした。その点でいくと、本作の戦争の描き方は凡庸と言っていいでしょう。何か昔のドラマを見ているようで、新しさがまるでありません。
 唯一新しいなと思わせたのは、「支那」という言葉がたびたび出てくることです。「支那との戦争が早く勝てばいいのに」とか「支那での戦争が終われば」というように。それほど朝ドラを見続けているわけではないので、この言葉への扱いが、実際、どうであったかは分かりませんが、できるだけ使わないようにしていたのではないでしょうか。しかも、使うのが、森田屋の富江や祖母の滝子など戦後編では出てこなそうな人に言わせているので、戦後編でその人の用語法が不自然に変わる心配もないのが上手い割り付けだと思います。
 ちなみに「支那」という言葉は、1930年より中華民国から使わないように申し入れがあり、外務省は受け入れています。しかし、日中間の戦争が、「北支事変」「支那事変」と呼ばれているように、日本政府自体がその呼称問題をいい加減に扱ってきましたが、1940年に汪兆銘の南京政府との友好のために、その頃から使用しない方向に向かっていたそうです。ですから、仮に大日本帝国が継続したとしても、「支那」という呼称は廃れる運命にあったのだと思います。もっとも、「支那」という呼称はそもそも悪い言葉ではないし、西欧でのChina等の呼称は「支那」から来ているのだから、日本人だけに使用を許さないのは差別だという主張があります。もっともな主張だと思いますが、その使用している人たちが、現行の中華人民共和国との協調を大事にしている人があえて使っているなら、「悪い言葉ではない」というのも説得力があると思います。しかし、あえて「支那」呼称を使っている人の多くは、中華人民共和国への反感や敵意、中国人への差別感情を持っているように、どうも見えてしまいます。ですから、私としては、戦前期を扱ったドラマ・小説・映画で使わないことには違和感を持ちますが、現在、使うことには躊躇を覚えます。中国に敵意を持つ人が、「支那」という呼称を使わなくなるまで、私としては使いたくない言葉かな、と思います。
 ③は、今まで気づきませんでした。この週は、やたらと清が、身をかがめて引き戸から出て行くシーンが多かったので、やっと気づいたのですが。清も木曽に向かったようなので、深川にいるよりは死ぬ可能性が減ったので喜ばしい限り。

 今週は、戦争の話ということで、うんざりする週ですが、見続けたいと思います。

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2016年6月19日 (日)

『とと姉ちゃん』第11週

第11週「常子、失業する」

以前、こちらに書いたように、この朝ドラ見続けているんですね。で、漫然と見ていても内容を忘れてしまうので、今週の感想を簡単に書いてみたいと思います。まず箇条書きに覚えていることを。

① 常子の職場の人間がクズすぎる。

② 神木隆之介君にフラれたらしい志田未来ちゃんが不良になっていた。

③ 大所帯の借家住まいなのに、いつどこで長谷川と富江は子供をこさえたのか。

④ 結婚式の酔い潰れる清が可愛い。

⑤ 星野さんがいなくなって、イケメン枠がいなくなったと思ったら、ミッチーが登場した。

 まず①からなのですが、常子さんは、イジメられ体質です。静岡にいた時も地元の子供たちに何だかからかわれてイジられていましたし、東京の女学校に通うようになった時も、何故だか知らないけれど、無視や嫌がらせを受けます。そして、これは就職してからも同じで、理由も特になく、仕事を与えられず、さらに嫌がらせを受けます。
 これは一体何なのだろうか。
 たしかに常子のあの前向きなところと、初対面で「朱美さん」とかファーストネームで呼ぶ図々しさはいじめられる対象になりがちです。他人に対する適切な距離感がわからないのです。そして、仕事も与えられないなら、大人しくしていればいいのに、余計なことに首を突っ込んで、周りに迷惑をかけます。何よりも仕事にやる気があるのなら、まずはタイプラーターの覆いをとって、声をかけられるのを待つべきだろう。私は、そんな風に思ってやる気があるのかないのかわからん奴だと思って視聴していましたが、きっと早乙女さんも「いつ覆いとるんだ、あいつ」とか思って見ていたに違いありません。
 それはともかくとして、第10週で周囲と馴染み始めたわけですが、その週に常子に嫌がらせをしていた諸橋さんが男性社員との不倫が原因で退社します(奥さん役の青木さやかさんが久しぶりに「青木さやか」していたので嬉しかったです)。そして、上司の親族を浄書室に入れるために一人クビにするという話を聞いてしまった多田さんは、常子をビアホールに誘った上に、そこでの乱闘騒ぎについて保身のために嘘の証言をして常子の失業の手助けをします。そして、クビが決まった常子に対し、早乙女さん以外の職業婦人さまたちは無視を決め込むのです。
 これってかなり酷すぎやしませんかね。常子にもっとも厳しく接していた浄書室リーダーの早乙女さんは、自分なりの論理があって、常子につらくあたっていました。職業婦人としての誇りがあるために、あまちゃんの新入社員に厳しくしていたのでした。しかし、他の連中はどうでしょう。附和雷同しているだけです。しかし、問題なのは、この職業婦人の描き方です。時局がどうなろうとパーマは止めないと宣言した上に不倫して退社する諸橋さん、弟達のためのいって友人を売る多田さん、そして主体性がなくただ周りの空気にそまってイジメる他の職業婦人たち。完全に職業婦人に対する偏見が詰まっていますよね。もっとも、この鳥巣商事、男性社員も給仕のおじさん以外はクズ揃いなので、全体としてクズなのですが、意識的に職業婦人をクズに描いているのか、無意識にやってしまっているのか、「女性の活躍する社会」を目指している昨今、戦前を舞台にしているドラマとしても酷いのではないか。そんな風に思いました。

 ②の志田未来ちゃんですが、ビアホールの乱闘騒ぎから常子を救ってくれた愚連隊のリーダー格のお竜さん役で登場したのですが、「誰だよ」という感じで、しばらく誰か分かりませんでした。志田さんといえば、『女王の教室』と『14歳の母』の子という女優としての印象と、写真週刊誌が志田さんを追ったところ、池袋の乙女ロードで買い物していただけで空振りに終わったという微笑ましいエピソードと、神木隆之介くんとの交際報道というものがありました。オタクっぽい志田さんと神木くんの交際報道にお似合いじゃないかと思っていたら、最近、神木くんにグラビアアイドルの佐野ひなこさんとのペアルック(!)交際報道があり、少々、神木くんガッカリしたところでしたが、そこで女優として目にした志田さんが不良役だったので、「神木くんにフラレて、未来ちゃん、不良になっちゃったよ」と思ってしまった次第です。しかし、役柄の雰囲気としては、今後出てくるんでしょうか。それともゲストなのかな。

 ③は、長谷川と森田屋の一人娘・富江との間に子供ができていた、というものです。二人の関係が始まったのは一年前だということですが、この家というのは大きな厨房のある借家です。しかも二階には家族四人の小橋家が居候しています。弁当が捌けた昼過ぎには、将棋を指すか酒を飲みに出かけるピール滝さんは家にいないかもしれません。常子は仕事、鞠子は大学、美子は学校の帰りに青柳の家にいます。しかし、君子や照代、まつは家にいたんじゃないでしょうか。そして、富江は常子と外に遊びに出かけたものの、家が気になってすぐに帰るような子です。そして、長谷川も大体は森田屋にいます。とすると、どうも子供をこさえるタイミンが分からないのです。長谷川は、どこかに部屋を借りてるのだと思いますが、富江はそこに通っていたのでしょうか。あの鋭そうな観察眼のある照代の目を盗んで。その辺も何だか腑に落ちないエピソードです。
 まぁ、それは良いとして、この森田屋は、深川の店をたたんで高崎に行くことになりました。高崎というと昭和20年8月14日の深夜つまり15日になるのですが、伊勢崎空襲の被害があった地域です。そういう14日にポツダム宣言受諾したのに、攻撃を仕掛ける鬼畜な米軍というエピソードを思わせる出来事での悲劇を予感させる地域に引っ越すんですね。そこが気になります。もっとも深川にいた方が、被害は大きいわけですから、どっちの方が森田屋にとって良いかは、分からないのですが。
 そういえば、親族の中に、この伊勢崎空襲に遭遇した人がいます。東京から疎開して行ったそうですが、大人に手を引かれて逃げている時に、近所の人が防空壕に入るように声をかけたそうですが、親族と待ち合わせの場所があると言って、断って別のところに避難したそうです。そして、帰るとその防空壕の人たちは空襲によって死んでいたとか。九死に一生を得たエピソードなのですが、来週・再来週辺りから、そうした戦争の話になるんでしょうね。

 ④は説明の必要なし。清だけが本作の天使です

 ⑤は、朝ドラといえば、後のイケメン人気俳優たちの登竜門になるんですね。第10週までは星野を演じていた坂口健太郎さんがそうしたイケメン枠を張っていたわけですが、今週はいなかったですよね。浜野謙太さんは、そうした枠ではありませんし。どうなるんだよ、と思っていたら、最後にミッチーこと及川光博さんが登場しましたね。いつもの及川さんより、髪の毛のボリュームが多く、出版社というヤクザな商売にいそうな雰囲気が出ておりました。しかし、常子に色目を使うシーン、まさにミッチーでしか説得力のないシーンでしたが、やはりミッチーも加齢には勝てないのか、少々老けて見えました。あと十年、いや五年前のミッチーでこれを見たかったかと思いますが、こういう役を嫌味なくできる若手が育っていない現状を悲しむべきでしょう。

 第11週の目立ったエピソードはこんな感じでしたね。次週を楽しみに見ていきます。

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2016年4月20日 (水)

朝の連ドラ『とと姉ちゃん』を見始める

 朝の連ドラ『とと姉ちゃん』が始まって、数週間経って、やっと視聴する気になりました。

 通常、私は、朝の連ドラも大河ドラマも最初の回は視聴して観るか観ないか判断します。しかし、大体のところ、とりわけ朝の連ドラの初週というのは、主人公の子供時代です。で、朝ドラの主人公というのは、女性ながらも男性以上の活躍を見せる人物というような作りになっておりますので、どうも子供時代というのが「おてんば娘」という型にはまったエピソードになってしまっております。

 そうすると、私などからするとゲンナリするのです。「おてんば娘」以外に主人公が人とは違う何かを持っている人物であると示す演出はないものか。木登りってそんなに異質ですかね、とか思ってしまうんです。そういえば、大ヒットした大河ドラマ『篤姫』の最初の方も、朝ドラ『あさが来た』も木登りエピソードがあったりしましたよね。そうすると、視聴する気が起きなくて、しばらく放置していて、評判が高くなってから視聴を開始して、最初の方を見逃した、と後悔するわけです。『あさが来た』は見始めてからは毎朝が楽しみになるぐらいだったのに。

 で、『とと姉ちゃん』も最初の週は、子供だったわけですが、特に熱心に観るのではなく、みたり観なかったりしてる間に、お父さんの西島秀俊さんが退場して、二周目から主人公が子役から高畑充希さんに変わっておりました。その週も観たり観なかったりだったのですが、後半から注目点がありました。

 まずは、母親の木村多江さんです。
 木村さんというと、私は再放送で観た『カバチタレ!』の第一話で、借金のため温泉宿に人身売買のように派遣された深津絵里さんの先輩格の温泉宿のコンパニオン的な女性役で、小汚いおっさんに浴衣に手を突っ込まれ、胸を揉まれるという何ともひどい役でした。
 だから私にとって、木村さんは、不幸な女が似合うちょっとエッチな女優さんというククリでした。熱心に木村さんが出ているドラマや映画を観たことはないのですが、だいたい再放送ドラマとかで見かけると、夫や恋人に先立たれた不幸そうな女性役が多いので、今回も未亡人役なのでピッタリだな、と思った次第です。
 そんな感じで、不幸でちょっとエッチな女優さんが未亡人になったのだから、もうこれは田山涼成さんの妾に話かなとワクワクしていたら、田山さんじゃない後家好きの金持ちに援助を受けるために、妾になるかもしれないというエピソードがありました。やっぱりな~と思いつつも、朝ドラでそんな鬱展開あるわけないので、がっかり半分安心半分でしたが、これは一瞬でもリアリティを感じさせたので、良い配役だったのではないかと思います。

 ちなみに、これと似たようなシチュエーションが、以前の朝ドラ『ごちそうさん』にありました。夫の東出昌大さんが大陸へ行ってしまい、戦時下で一家を支える「め以子」演じる杏さんですが、配給がどうしても足りません。そうした時に、地域の実力者の軍人(TKOの木下さん)に頼み込みに行きます。その軍人は大甘党で、彼の頼みで一晩中「ドウナット」を作らされて、配給米を抱えて疲労感たっぷりで帰宅する「め以子」であった、というエピソードです。
 このシーンは、「ドウナット」をつくらせようとする木下さんのエロい顔も相まって、お米のために実力者に身体を委ねた銃後の母のような感じがして、朝からスゲェもの見させるなと思ったものです。しかも、暗転後の杏さんの帰宅時の疲労感の演技が、何とも言えず色気を感じさせるものでしたのでなおさらです。この『ごちそうさん』は、戦後も似たようなシーンがあります。「め以子」が大量の食料を背負っていたら、男どもに路地で囲まれ、「あわや」、というところで、目をつぶって暗転した後に、食糧だけ採られている、というシーンです。先ほどの「ドウナット」もそうですが、我々が見えないシーンで何があったんだ、と思わせる結構きわどい演出があったように思いました。だから、『ごちそうさん』は、ところどころファンタジーを入れつつ、本当はこうだった、という真のストーリーがあるようにも思えて、大した作品だ、と思えたのでした。

 『とと姉ちゃん』に話を戻します。
 さて、もう一点気になったのは、次女の鞠子役の相楽樹さんです。
 私、二周目になって彼女が出てきた時、「あれ、次女はまだ子役かね」と思ったのでした。何というか、素朴なお顔立ちで、中学生ぐらいかな、とみていたのです。でも、長女の常子と鞠子は、そんなに年が変らないはずです。そうすると、この子で、大人時代もやるんかいな、と思ってみていたのです。しかし、この鞠子ちゃんを見ているうちに、何となく気づいてしまったんです。

「あれ、なんかこの子、エロいぞ」

 先ほども述べたように、この女優さんは、中学生のように見える素朴なお顔立ちをしています。しかも、三つ編みまでしちゃって野暮ったい感じがします。しかし、高畑さんと二人三脚の練習をしている時に、髪がほつれて、顔にかかった横顔をみると、とても色気のある女優さんじゃないか、と思ったのでした。
 で、調べてみると、この方、中学生どころか21歳の大人の女性で、しかもグラビアなんかもやっているではないですか。道理で、ねぇ。しかも、グーグル先生が教えてくれる関連項目では「相楽樹 壇蜜」とあって、両者が似ていると思っている人がいるらしいんですね。確かに相楽さんは、壇蜜さんの顔を少し薄くした感じではありますね。
 いや、しかし、この配役は、一体どうなるんでしょう。私なんぞが気づいた色気なのですから、プロのキャスティングの方が気付かないわけがありません。そうすると、今後は成人編で化粧ばえした顔となり、さらにはそうした色気が必要となる役柄となるんでしょうか。

 こうなると俄然観る気がしてきました。鞠子ちゃんんの今後が気になります。

 やはりドラマというのは、配役にある、と思います。役と役者がハマれば面白い、そうでなければつまらない。これだけのことかと思います。物語の内容の良さや話の深さなんて、ドラマに求めていないんですね。娯楽なんですから、観ていて気分が良いものがいい。その気分の良さというのは、物語の展開や演出というのももちろんなのだけれども、やっぱりその役者がハマっているかどうか、これが一番大きいのではないか、と思います。
 これは、キャストに注目しているからといって、別に有名俳優を使えばいいというわけではありません。演技の上手い下手なんてのは、素人の私にはよっぽどの事でないとわかりません。そこに違和感がなければいいのです。その点、『真田丸』とかは上手いな、と思います。さすが当て書きで脚本を作っているだけあって、役と配役がピッタリとしていって、知らない役者さんが重要な役をやっていてもまったく気になりません。

 そう考えると、『とと姉ちゃん』は、なかなかいい線いってるのではないか、そんな風に思うんですね。思い出のお父さんに西島秀俊さん、未亡人に木村多江さんだけでも十分ハマっているのですが、次女の相楽樹さんもハマっているかもしれません。そんなわけで、視聴継続決定とします。

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2015年11月10日 (火)

春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書、2014)

点検読書37

①評論――芸能

②かつて時代劇は、最先端の表現を志向しつつ、生と死や、政治の酷薄さ、家族の問題など現代劇で行なうと問題が起きそうな題材を「ファンタジー」として映像化することで、現代と真向から組み合っていた現在進行形のエンターテイメントだった。しかし、マンネリ化という甘えや、高齢者向けという固定観念から主人公の老齢化を促し、製作者側の間違った若者(女性)観によって演技力不足のアイドル俳優を使わざるを得ず、内容が「つまらなくなった」ので衰退した。

③景気低迷によるスポンサーの撤退、高齢者向けのマンネリで良いという甘え、声だけ大きい時代考証好き視聴者へのおもねりと制約、様式美がありつつ自然な演技ができる役者の不在、監督の不在、説明の多いセリフ(脚本家の問題)、リアリズムがなくなりファミリー向けで味をしめて自滅した大河ドラマ

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