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BUCK-TICK

2016年10月 4日 (火)

BUCK-TICK『アトム 未来派 No.9』

 9月28日に発売されたBUCK-TICKのニュー・アルバム『アトム 未来派 No.9』を聴きました。価格の安さにひかれてAmazonで購入したのですが、29日着というガッカリな事件がありましたが、それも良い思い出です。

 さて、内容の方ですが、2chのBUCK-TICKスレでは、フラゲの人から大絶賛という感じだったので、2日遅れの私としてはハードルがずいぶん上がってしまったんですね。そうしたわけで、私の評価は歴代の中でも出色の出来と言った感じです。8th『Six/Nine』(1995年5月15日)、14th『十三階は月光』(2005年4月6日)、16th『memento mori』(2009年2月18日)の三強は崩せないものの、それに迫る作品といったところでしょうか

 前記三作というのは、これまでのファンの切り捨てを恐れずに挑戦しつつ、新規のファンを獲得し、コアなファンが絶賛するという意欲作だと思うのです。私自身は、『Six/Nine』収録の「」を聴いて気になり始め、シングルベストの『catalogue』(1995年12月1日)を買ってからのファンですから、「新規のファン」獲得の1人でした。また、『十三階は月光』は、11th『ONE LIFE, ONE DEATH』(2000年9月20日)、12th『極東I LOVE YOU』(2002年3月6日)と13th『Mona Lisa OVERDRIVE』(2003年2月13日)と三作続けて微妙な出来だったので、『十三階は月光』は発売日に買わずに、1年ぐらい経ってから中古屋で買ってファンに戻ったきっかけになった作品ですし、その年から年末のライブに通い始めたと思います。そして、『memento mori』は、作品があまりに素晴らしかったにも関わらず、一般発売のツアーに行けずに涙をのんだために、ファンクラブに加入する決断をさせた記念すべき作品です。

 以上の三作は、私にとっては思い出深い作品なのですが、例えば、『Six/Nine』はオリコンチャート1位を獲得した作品であったし、全曲にPVが作成されるなど売れた作品だった一方で、この作品を最後に売上が20万枚を下回るようになって、ファン離れを招いたと古いファンから教えてもらったことがあります

 記憶する限りなのですが、次のシングルの「キャンディ」(1996年5月22日)の発売時期だと思いますが、テレビ東京系の『TOWER COUNTDOWN』に出演した時に、インタビュアーから「最近、BUCK-TICKはファンのことを考えていないのではないか」と強気の質問がされて、櫻井敦司さんが「そんなことはありません。応援お願いします」と答えていたのを覚えています。それ以前のBUCK-TICKは、絶世の美男子が耽美でダークな世界観の中でねじれたギターサウンドにのせて中二心をくすぐるカタカナ語を交えた曲を歌うということで、人気を得ていたのだと思うのです。それが、いきなりヘビーなハードロック調で「デタラメ野郎」とか歌われたら、従来のファンが引くのは分かるような気がします。

 しかし、こういうファンをも裏切る創作の姿勢が、逆にコアなファンに次は何してくれるんだろうという期待を抱かせるのもBUCK-TICKの命ともいえます。現に私のようにそこから入っていって、売上を落とすきっかけになった作品群を「名盤だ」、と喜んでいるのですから、そこは続けてほしいものです(こちらを見ると、前記三作の次の作品でガクッと売上が落ちているのがわかると思います。9th『COSMOS』〔1996年6月21日〕、10th『SEXY STREAM LINER』〔1997年12月10日〕もヤバイっすね。私にはどちらも思い出深い、好きな作品ですけど)。

 さて、前置きが長くなりましたが、今作です。印象としては、「ようこそBUCK-TICK、おかえりBUCK-TICK」ということで、ビクター復帰を記念して、名盤6th『狂った太陽』(1991年2月21日)、7th『darker than darkness』(1993年6月23日)に雰囲気としては似ているような気がします。全体的に暗めの印象がある一方でヘビーではなく、デジタル多めなのに歌ものとして成立しているといいましょうか

 といっても、作品全体を聴いてのイメージは前記二作を思い出させるのですが、各曲は例えばM-1「cum uh sol nu - フラスコの別種」やM-3「DEVIL’S WINGS」は『十三階は月光』に収録されてもおかしくないような気もしますし、M-2「PINOA ICCHIO - 躍るアトム 」は『Mona Lisa OVERDRIVE』っぽい歌詞に『memento mori』の曲をのせているような印象があります。また、M-5「美 NEO UNIVERSE」は一曲で『ONE LIFE,ONE DEATH』を表現しているように聴こえますし、M-9「FUTURE SONG - 未来が通る -」は今井さんが『SEXY STREAM LINER』、櫻井さんが『RAZZLE DAZZLE』を歌っているように思え、M-10「曼珠沙華 manjusaka」は『天使のリボルバー』(2007年9月19日)の雰囲気を感じました。つまり、作品全体はビクター時代の傑作に寄せているものの、各作品に他のレーベルで出していた曲を投影させているように聴こえました

 ここからは、本作の中で個人的に好きな曲ですが、やはりM-8「THE SEASIDE STORY」ですね。主にこればかり聴いています。昭和歌謡っぽい吉井和哉さんから淫靡さを抜いて今井さんのロマンティストな面を入れてきたのかな、と思わせる曲です。

 また、この曲は、近年のカバーソングでアルバムを売るという音楽業界を皮肉った曲だと思うのです。そんなに昭和歌謡が聴きたいなら、新曲で昭和歌謡を出せばいい。しかし、さすがは今井さん。それだけにはとどまらず、その昭和歌謡の原曲をいかにも今現在のロックサウンドとエレクトロニカでアレンジしたような作品に仕上がっているのです。新曲なのにカバーソングっぽく作ったというのが、本作の凄さでしょう

 この曲は、人魚姫を題材に取ったものなのですが、私、これつい先程まで「THE SUICIDE STORY」と勘違いしていました。たぶん、今井さんは、子供に『人魚姫』の本を読み聞かせるか、アニメのビデオでもみて、「これって、自殺の物語じゃね」とか思いながら作ったのかな、とか思っていたのですが、ド直球に「海辺の物語」でしたね。でも、先程の昭和歌謡風味がカバー曲的な皮肉になっていると私は感じましたので、「シーサイド」と「スーサイド」のダブルミーニングを持たせているのではないか。そのように勝手に思っています。

 あとはどうでも良い話のなのですが、M-6「BOY septem peccata mortalia」が、とてもカッコよくて好きな曲なのですが、歌詞をみると「さっき食べたでしょ」と言われながらも、冷蔵庫にへばりついて、もっと食べたい、食べてないよ、嘘じゃないよ、と「少年」というよりも、少々幸せな気分になっている「老人」の気持ちを歌っているように、気分としては「少年」よりも「老人」に近い私には聴こえてしまいます

 また、最近の櫻井さんの歌詞の南米推しが気になるところです。21世紀はブラジルとアルゼンチンの時代と言われたのは今は昔ですが、今年はリオ・オリンピックだったか、何か解放的な気分なのかな、と思うと同時に、我が国の音楽業界における南米とは、橋幸夫さんの「恋のメキシカン・ロック」以来、演歌の独壇場だったような気もするんですよね。ですから、「ベサメ・ムーチョ」という歌詞を聴くと、以前、近所のイオンでこういう感じの生ライブを拝見した若手演歌歌手・川上大輔さんの「ベサメムーチョ」を思い出してしまいます。まぁ、それはそれでいいのですが。

 このように考えると、本作は古巣のビクターに戻ったということもあるのかもしれませんが、原点回帰と昭和のにおいを漂わせつつも、デジタル多めの「未来派」な作品といえるのかもしれません。でも、最初に書きましたが、作品としては、歴代でもトップクラスの出来だと思います。ここ2、3作は圧倒的な名曲が2、3曲入っていて、他の作品が霞んでしまうという印象もあったのですが、今作は良い意味でバランスの取れた作品だと思います。初心者にお薦めできるかというと悩むところですが、多くの人に聴いてもらいたい作品です。

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2012年11月20日 (火)

B-T 千葉公演

今週の日曜日にBUCK-TICKの千葉県文化会館公演に行ってきました。

LIVEは、たぶん昨年末の武道館以来です。

今回のみどころは、

櫻井敦司さんがやせた、身体つくってきた(二の腕すげー)、M字開脚多用で若さをアピール、古屋兎丸さんの漫画に出てきそうな学帽(年寄りからすると沢田研二さんみたいな感じ)!

今井寿さんが、SOFT BALLETの森岡賢さんみたいな変態コスチューム!!

そして星野英彦さんが、リーゼントでビキニを探していた!!!

といったところでしょうか。

とりわけ、最近ファッションが固定していた星野さんが、リーゼントになっていたのが、衝撃的でカッコ良かったです。

今回は、アルバム『夢見る宇宙』のツアーでしたので、それの全曲と中期の曲がメインといったところでしょうか。優しい言葉や歌もいいけど、でもほんとに聴きたいのは淫靡でロックな音だよねという「エリーゼのために」を初っ端にして観客をLIVEモードに切り替えて、国際情勢が怪しくなるとツアーで歌う傾向のある「極東より愛をこめて」、今回のアルバムのキラーチューン「INTER RAPTOR」、「MISS TAKE 僕はミス・テイク」、「CLIMAX TOGETHER」で終わり、アンコールでは「独壇場BEAUTY」、「スピード」などで、最後は「夢見る宇宙」で締めていました。

事前の情報で、アンコールで、「君のヴァニラ」「天使は誰だ」という大好きな曲を演る場合もあらしいので、期待してたのですが、これはなくて残念。「独壇場BEAUTY」は大好きだけどね。

武道館も今回のツアーのつづきだから、選曲は変わらないんだろうけど、アンコールで何を演るか、楽しみです。

私は「限りなく鼠」と「BUSTER」が聴けることをいつまでもお待ちしております!!

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