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« 村上尚己『日本経済はなぜ最高の時代をむかえるのか?』 | トップページ | 青空文庫を読む(5) »

2017年3月21日 (火)

青空文庫を読む(4)

番号は前回のつづきになります。

27.有島武郎「小さき者へ」

 母親と死別した子どもたちへの書簡のような形式で書かれた作品。モデルは自分自身なのでしょうけど、これだけ母親を失った子どもたちへの愛を語りながらも、数年後には夫ある婦人と恋愛事件を起こした末に心中してしまって、子どもたちに両親ともに失わせるのだから、やはり作品と作者は分けて読まないと感動は薄れますな。

28.三木清「哲学はどう学んでゆくか」

 一冊の本と格闘することが哲学理解の第一の道という考えなので、乱読派の私としては耳が痛いところです。

29.島木健作「赤蛙」

 ふと目にしたものに異様に心動かされることってありますよね。私は、以前、京都の天龍寺の庭園のベンチでみかんを食べている母子を見て、なぜか言いようにない感動を覚えたことを思い出します。

30.喜田貞吉「「日本民族」とは何ぞや」

 さまざまな民族が同化融合して「日本民族」が作られたという考え方なのですが、古代史における謀略によって他部族たちを従えていく物語を、「謀計を以てその巨魁を誅戮し、以て多数の民衆を安んぜしめ給うたのであった」との理解が新鮮でした。『日本書紀』などがあけすけにそういった話を書いているのを如何なものかと思っていましたが、そう考えると私も理念上の武士道的な発想にとらわれていたのかもしれません。

31.宮沢賢治「風の又三郎」

 昔読んだように思っていましたが、さっぱり覚えていませんでした。しかし、これって一体何の話だったのでしょうか。そして、多くの人は何に感動しているのでしょうか。



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